• 過去のマエストロコース

    2016年度

    旅して習うフランス国家家具鑑定・修復技術
    研修旅行 アンティーク鑑定 マエストロ育成

    2016/11/19〜11/26(予定)

    研修旅行 アンティーク鑑定 マエストロ育成

    プレ・クラス:【A】又は【B】
    主催:プティ・セナクル
    写真は参考イメージです。

    この旅は、「プティ・セナクル」が主催するアンティーク鑑定基礎コース、旅カルチャーコース修了者、もしくはそれと 同等の知識を持つことが認められる方向け海外研修旅行です。 ヴェルサイユ、ルーヴル、エリゼ宮などで用いられてきた7万点の国家家具、装飾品を管理、修復する文化省管轄下国家家具部門(モビリエ・ナショナル)のアトリエに5日間入門し、フランス・アンティークの逸品に実際触れながら年代測定や修復法を習得します。

    今回は、18世紀黄金時代の家具やタペストリーを修復するモビリエ・ナショナルのアトリエでの研修以外にも、インテリア雑誌「I'm Home」で取材した、モビリエ・ナショナルを支えるフランスの伝統的インテリアパーツのアトリエを訪れます。 3万モデル以上のブロンズオーナメントを製造する工房、また、リヨンの絹のショールームやタッセルなど、手仕事の妙が生かされた工房を見学することはプロのインテリアデザイナーや建築家はもちろんのこと、アンティークコレクターや素敵にくらしたいと望む皆様にも必見です。同様に、ヴェルサイユの街にひっそ り佇むプティ邸宅で18世紀のインテリアを満喫する予定です。この季節ならではの狩猟を楽しみに、アールデコのインテリアが素晴らしい、ロワール地方のモード・フリゾンさんのご自宅に滞在するウイークエンド旅行も加えた7泊9日の旅となる予定です。

    ツアー定員6名に対してフランスアンティークの知識をもつ日本人通訳が2名つきます。


    プティ・セナクル代表 石澤季里

    旅の日程

    1日目 11/19(土)
    19:00 石澤季里の自宅でウェルカムドリンク&ディナー 
    [ 各自 宿泊 ]
    パリ
    2日目 11/20(日)
    ヴェルサイユ散策 朝から鉄道でヴェルサイユに出かけます。街には、アンティークアーケードやマルシェ、香水の歴史を紹介するクール・ド・サントゥールなど、見所がたくさんあります。18 世紀、外務省と海軍省があった邸宅「オテル・ランビネ」でランチ。その後、館内を見学し、18 世紀の家具とインテリアの素晴らしさを鑑賞します。    
    [ 各自 宿泊 ]
    3日目 11/21(月)

    9:00 モビリエ・ナショナル集合 午前・午後 モビリエ・ナショナルの家具部門で用いられている木材、工具、ニス、など、現代家具との違いについて実演を交えながらお話します。マエストロの指導のもと、自らの作品をつくりはじめます。自らがマーケットリー、布張りをすることで家具装飾のしくみがより分かります。
      [ 各自 宿泊 ]

    ●モビリエ・ナショナルのメートル、椅子張り部門のシェフがフィリップ・ベスナードさん(写真左)、 キャビネットメーカー部門のシェフがジル・ショウスさん(写真右)© Isabelle Bideau

    4日目 11/22(火)
    午前・午後  モビリエ・ナショナルの黄金時代〜18 世紀の家具、しくみ、素材、などについて詳しく学びます。ルイ14 世、バロック時代の家具、また、ナポレオンがたくさんの家具を作った19 世紀の家具との違いについても映像を交えながら話をしてもらいます。 授業後 プティ・セナクルのパートナー、サンジェルマン・デプレ「カレ・リヴ・ゴーシュ」のアンティーク街を訪れ、シャンデリアとバルボティン陶器のショップオーナーのプチ講座を受けます。
    [ 各自 宿泊 ]
    モビリエ・ナショナル
    5日目 11/23(水)
    午前 ブロンズ装飾、家具と布の関係について細かく学びます。 午後 モビリエ・ナショナルを支えるインテリアパーツを作る、パリのブロンズ、リヨンの絹、タッセルのアトリエを訪問。  
    [ 各自 宿泊 ]
    モビリエ・ナショナル
    6日目 11/24(木)
    午前 モビリエ・ナショナルの12 のアトリエ訪問。作品制作。 午後 木曜日はパリ中の美術館がノクチューンオープンします。装飾美術に関連あるこの期間限定の美術展、または、装飾美術館を見学 します。  
    [ 各自 宿泊 ]
    モビリエ・ナショナル
    7日目 11/25(金)
    午前・午後 20 世紀、アール・デコ時代のルールマンの家具、ポンピドー首相が愛したポーランの家具などにつて詳しく学びます。作品の仕上げ、免状の受領。マエストロたちに別れを告げて、ロワール地方のモード・フリゾンの邸宅までTGV とプライベートバスを使って行きます。    
    [ LA BREILLE LES PINS、「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」泊 ]
    モビリエ・ナショナル
    8日目 11/26(土)
    狩猟のメッカ、ロワール地方の貴族のたしなみである狩猟を見学。プロトコールに従った見応えある開会式に参加。途中、フランスの美しい村に指定されているカンド・サンマルタンを訪れランチ。 16:00 頃 TGV でパリへ戻り、タクシーで空港まで。 23:25 エールフランス航空のフライトで帰路につきます。
    [ 機内 泊 ] 
    ロワール
    9日目 11/27(日)
    19:00 羽田着。解散。  

      金額  480,000 円 前後の予定です。

      • 料金には、朝食:3 回(内機内1食)、昼食:7 回、夕食:4 回(内機内1食)、パリからロワールの移動費、ロワール宿泊代、コンフェランス、美術館、モビリエ・ナショナルの研修費用、作品材料費、修了書、写真代、名刺代を含みます。
      • 往復の航空券代、食事の一部、宿泊料金は含まれません。
      • プレ・クラスの受講料は含まれません。
      • 定員:6名。最低人数:4名に満たない場合はキャンセルとなります。詳しくはお問合せください。
      • 上記日程は、2016年3月現在のものです。訪問先などの予定に若干の変更がでる場合があります。お申込みの際には最新の日程をご確認ください。
      • 旅行代金のお支払い期限:【-/--】までに全額御支払いください。
      • キャンセル料:出発日より30日前からキャンセル料が発生します。

      • 滞在先には、citadinグループのアパルトマンや、お二人ならそれぞれ一部屋に宿泊できる近隣のレンタルロフトをお勧めします。
      • レンタルロフト「Location d'appartement a Paris
      • アパートメントホテル「Citadines Republique Paris

    プレ・クラス

    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    フランス国家家具部門アトリエ入門 上級
    【A】フランス語で学ぶアンティーク家具の修復

    講師:オリビエ・オルジュレ、通訳:石澤季里

    【この講座は9〜11月にも同じ内容で予定しています】

    大切にしているアンティーク家具が、熱や水、衝撃によって、予期せず傷ついてしまうことは良くあります。経験豊富なフランス人の修復家が、初心者にも簡単に小型家具を修復する方法を教えます。最後の月は、愛用しているアンティークもしくは、一緒に訪れる骨董市で選んだ家具を、実際に自分たちで修復して蘇らせます。授業はフランス語で行うので、フランスでアンティークを購入する際にも役立つ、生きた語学を学ぶことができます。また、通訳を通して講師とコミュニケーションもとれるので、初心者にも心配は無用です。

    この講座は、旅カルチャーコース/マエストロ、2016年11月に実施予定の海外研修旅行「アンティーク鑑定 マエストロ育成」のプレ・クラスです。旅カルチャーコースはこちら

    単発での受講はできません。

    受講対象  
    講座名 「フランス国家家具部門アトリエ入門 上級 【A】フランス語で学ぶアンティーク家具の修復」
    講師 オリビエ・オルジュレ
    日時 全6回 3/19の時間は後日決定、 他 各回19時〜21時
    【1】3/19(土)※やまとプロムナード古民具骨董市巡り 【2】3/29(火) 【3】4/12(火) 【4】4/26(火) 【5】5/17(火) 【6】5/31(火)
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 45,000円
    (テキスト、軍手、木材、工具などの備品を含む、ただし、骨董市で選ぶ小型家具は各自での買い物)
    (お茶、お菓子付き)
    *準備するもの:エプロン、筆記用具

    オリビエ・オルジュレ

    パリ生まれ。パリ郊外アート・エ・メチエ芸術・技術専門学校にて伝統的修復、装飾技法を習得。独自のアーティスティックな視点で数々の室内修復、装飾を手掛ける。(ホテル・リッツ、 ホテル・ジョルジュV、トゥソー病院、etc) 日本人の妻と娘の移転に伴い、2013年より東京に拠点を移し、店舗デザイン、リノベーションや家具、オブジェ修復、制作など活躍の場を広げている。
     
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    フランス国家家具部門アトリエ入門 上級
    【B】インテリア・デコレーターのための必須フランス語講座

    講師:オリビエ・オルジュレ、通訳:石澤季里

    【この講座は9〜11月にも同じ内容で予定しています】

    この講座は、旅カルチャーコース/マエストロ、2016年11月に実施予定の海外研修旅行「アンティーク鑑定 マエストロ育成」のプレ・クラスです。旅カルチャーコースはこちら

    単発での受講はできません。

    受講対象  
    講座名 「フランス国家家具部門アトリエ入門 上級 【B】インテリア・デコレーターのための必須フランス語講座 」
    講師 オリビエ・オルジュレ
    日時 全5回 各回 19時〜21時
    【1】 4/5(火) 【2】4/19(火) 【3】5/10(火) 【4】5/24(火) 【5】6/7(火)
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 25,000円
    (お茶、お菓子付き)

    オリビエ・オルジュレ

    パリ生まれ。パリ郊外アート・エ・メチエ芸術・技術専門学校にて伝統的修復、装飾技法を習得。独自のアーティスティックな視点で数々の室内修復、装飾を手掛ける。(ホテル・リッツ、 ホテル・ジョルジュV、トゥソー病院、etc) 日本人の妻と娘の移転に伴い、2013年より東京に拠点を移し、店舗デザイン、リノベーションや家具、オブジェ修復、制作など活躍の場を広げている。
     

     

     

    フランスロワール貴族の城

    Mobilier national(モビリエ・ナショナル)

    1607年、アンリ4世の時代にパリ13区に設立された国立タピスリー工房「メゾン・ゴブラン」。ここではルーヴル、ヴェルサイユ、エリゼといった王宮や大統領官邸で用いられてきた8万点の家具(ブロンズ彫刻、照明、置時計、タピストリー、カーテン、他を含む)を管理・修復するだけでなく、日本文化にも造詣が深かった文部大臣アンドレ・マルローの推進により、1964年よりARC(研究と創造のアトリエ)機関が設置され、新進デザイナーとの共同作業で新たな家具が作られてきました。そのなかには、ポンピドー首相が愛して止まなかったピエール・ポーランなどがいます。また、敷地内には、ゴブラン・ボーベ・サヴォニエといった国立タペストリー職人養成所もあります。また、ユネスコの無形文化遺産に登録されているアランソンやピュイのレースもまた、この国立家具部門の管理下にあります。

     

    フランスロワール貴族の城

    Le Carré Rive Gauche(ル・カレ・リヴ・ゴーシュ)

    パリ7区、オルセー美術館裏手にLe Carré Rive Gauche(ル・カレ・リヴ・ゴーシュ、通称「カレ」)と呼ばれる一角があります。その昔、王妃マルゴの庭があったこの場所には、フランス革命までは多くの貴族やその取り巻きたち、それ以後は、画家アングレや作家バルザック、また、歌手、ゲンズブルグとジェーン・バーキン 、等、文化人が好んで暮らし、同じ教養と興味をもった人だけが立ち入りを許される「サロン」文化を築きあげてきました。 次第に薄れゆく、そんなパリ左岸の豪奢で文化的な雰囲気を色濃く残す「ル・カレ・リヴ・ゴーシュ」には、現在、120余りのアンティーク・ショップとギャラリーが軒を連ね、考古学的オブジェからアフリカのお面、シャンデリアからアール・デコの家具、中国骨董、現代アートまで、ありとあらゆる芸術作品を展示販売し、パリに集まるアンティークとアートコレクターの心を捕らえ続けています。

     


    マダム・ジジからの手紙 モード・フリゾンのお城 石澤季里ブログバナー

    アルビオンアート
    lecoledesartistes
    これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝
    2012年6月8日発売
    「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里