「家具を修復する!」第2回
2008年02月


いよいよ家具修復のクラスがはじまります。
講師の蜷川浩史さんは、イギリスのベースフォード・ホール・カレッジでイギリス家具修復の国家資格を習得されました。
プティ・セナクルの家具修復クラスの進め方は、蜷川さんがイギリスで学んだ方法に沿っています。それは、「作業工程を想像してリストアップし、約6日間で完成するようにひとつの過程にどのくらいの時間を費やせるか時間配分をしたうえで作業にかかる」というもの。
ついつい目の前の作業にばかり気になってしまいがちですが、修復作業全体を大きくとらえながらバランス良く作業を進めることを大切にしています。

さて、今回のレポートでは上野さんをご紹介します。
上野さんも昨年の修復クラスに参加、1日目の作業工程表づくりからはじまって、現在3日目までの作業が終了したところです。
引き出しなどのパーツづくりにも挑戦したそうです。
そんな上野さんからは、各回毎の作業のようすを教えていただきました。

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■上野珠美さん■
「アンティーク家具修復」(2007年6月-12月)参加
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「オーク材卓上ファイリングチェスト」 ドイツ製 1940年頃


1日目「家具を選び、作業工程表をつくる」

上野さん「まずはいくつかあるなかから、家具を選ぶ事から始まりました。修復をやる事に決めたときから「引き出しのついた小型のもの」と決めていたので、小さな書類入れに決めました。
作業工程の日程表を書くことになりましたが、どうしてよいのやら解らず、ほとんど先生に作製していただきました。引き出しを作ったり、脚を付けたりしなくてはならず、大丈夫かと思いましたが、修復はこれが3回目だし、何を入れようかと考えるとわくわくするのでやってみようとおもいました。」



2日目「脚をつくる」

上野さん「午前中は全体の塗装を剥離して、サンドペーパーをかけました。なんとなく、今、雑誌によく出てくるジャンクスタイル風になったので、このままでもお洒落かと思い先生に言ってみましたが、駄目だしされてしまいました。(あたりまえか・・・。)
午後からは脚を作りました。脚を作るのには、まず、プロの使う昇降盤で板を家具の板と同じ厚みになるまで削り、水平盤という機械を使用し大体の大きさに切り、バンドソウで細かい形に切りました。ヤスリで面を滑らかにし、前面と側面の脚をきれいに張り合わせるため、板の側面をベルトサンダーで45°に削りました。ちょうどルームランナーを縦にしたような機械で、はじめは恐ろしいのですが、先生が心配そうに何度も見に来て下さるので、そのうちに慣れ、かわいい脚ができました。パーツが揃ったところで木工ボンドで張り合わせて出来上がりです。」



3日目「引き出しもつくる」

上野さん「いちばん上の引き出しの部分がなくなっていたので、この日は引き出しを作りました。引き出しも大体脚と同じような工程ですが、背板と底板と側面を張り合わせるために溝を掘りました。それは、先生が水平盤を微妙に操作して作って下さいました。また、ハンドルを惹くと開く扉も取れていたので、これも修復しました。次回、色入れ、ニス、ワックスをかけて完成です。」



-なるほど、作業工程表にそって順調に作業が進んでいるようですね!
上野さんありがとうございました。


(第3回へ続く)